『マッシュル』に登場するヒロインの一人、レモン・アーヴィンは、アニメのエンディングで可愛らしく踊る姿が印象的なキャラクターです。
編入試験の迷路でスフィンクスに襲われていたところをマッシュに救われ、そこから彼への強い恋心を抱くようになります。
しかし、ファンの中にはレモンを「うざい」「ヤンデレ」と評するコメントもあります。
このギャップはなぜ生まれるのでしょうか？マッシュへの一途な思いから来る積極的なアプローチは、応援したくなる一方で、その行動や言動が行き過ぎていると感じる視聴者も少なくありません。
本記事では、レモン・アーヴィンの魅力と、一部視聴者から嫌われる理由について深掘りしていきます。
レモンのキャラクター紹介と魅力
『マッシュル』の世界で編入生として登場するレモン・アーヴィンは、金髪の愛らしい少女として描かれています。
彼女の魅力や人気の理由について解説していきましょう。
マッシュとの運命的な出会い
レモン・アーヴィンは編入試験の迷路で、試験突破を妨害する役割を与えられますが、スフィンクスに襲われているところをマッシュに救出されます。
この救出劇がきっかけとなり、レモンはマッシュに対して強い恋心を抱くようになります。
マッシュが試験を時間内に突破するため、レモンを抱えてゴールする提案をした際の会話が、彼女の恋心を決定的なものにします。
「重いですよ？」と精神的な意味で発言したレモンに対し、マッシュは肉体的な意味で「重くても大丈夫」と答えたことで、大きな勘違いが生まれました。
この誤解から始まる二人の関係性は、『マッシュル』におけるコメディ要素の一つとなっています。
ファンに支持される魅力
レモンの人気の理由は、何と言っても彼女の一途さにあります。
マッシュへの愛情表現は極端ながらも、その純粋さと情熱は多くの視聴者の心を掴んでいます。
特にアニメのエンディングで見せる可愛らしいダンスは、そのギャップ故に人気を博しています。
また、最初は「まともな少女」として登場し、徐々に本性を現していく展開も見どころの一つです。
このギャップ萌えを楽しむファンも多く、キャラクターとしての魅力を高めています。
ヤンデレと呼ばれる理由
レモンが「ヤンデレ」と称される所以について、具体的な場面や言動から探っていきます。
勘違いから生まれた恋心
レモンがヤンデレ化する原点は、前述した編入試験での「重い」に関する会話の誤解にあります。
マッシュの「重くても大丈夫」という言葉を、レモンは「ヤンデレな私でも受け止めてくれる」と解釈してしまいました。
この勘違いは、試験の緊張状態の中でも「精神的に重い」という意味合いを持ち出す時点で、すでにレモンの特異な性格を垣間見せています。
マッシュに助けられた恩義と感謝の気持ちが、急速に愛情へと変化していく様子は、物語の中で徐々に明らかになっていきます。
妄想と過剰な愛情表現
レモンのヤンデレぶりは、彼女の妄想の激しさにも表れています。
マッシュが「僕と結婚してくれ」と言ったという幻想を抱いたり、マッシュの些細な言動を恋愛的な意味に解釈したりする場面が何度も描かれます。
特に授業でナベをネズミに変える魔法を学んだ際、レモンはマッシュへの思いが強すぎるあまり、ナベを首輪に変えてマッシュに投げようとする行為に出ます。
この行為を目撃したフィンは「目がイッちゃってる」と恐怖を感じています。
このように、通常では考えられない愛情表現や執着心がレモンの「ヤンデレ」たる所以であり、視聴者に強い印象を与える要因となっています。
レモンが「うざい」「嫌い」と言われる5つの理由
SNSなどでレモンに対して否定的な意見が見られる理由について、5つのポイントから詳しく解説します。
メンヘラな性格と重さ
レモンが「うざい」「嫌い」と言われる最大の理由は、その精神的な重さにあります。
編入試験の最初の段階から「重いですよ？」と精神的な意味合いを込めた発言をするなど、自分自身をメンヘラと自認しているかのような言動が目立ちます。
マッシュの「重くても大丈夫」という肉体的な意味での発言を、「精神的に重い私でも受け入れてくれる」と解釈したことから始まる誤解は、レモンのメンヘラ気質を端的に表しています。
視聴者からすると、このような精神的な重さは「うざい」と感じる原因になり得ます。
序盤では真面目で可愛らしいキャラクターに見えたレモンが、実は予想外の重い性格だったというギャップに、視聴者の中にはネガティブな反応を示す人もいるようです。
執着とストーカー行為
レモンのマッシュへの執着は、時としてストーカー行為と見なされかねないほど強烈です。
マッシュを常に追いかけ、見守り、行動を共にしようとする姿勢は、健全な恋愛感情の域を超えています。
作中では、マッシュが勉強が苦手なことを知ると、すかさず一緒に魔法について学ぼうと誘ったり、課外授業では「気をつけてね！」と過剰な心配を見せるなど、常に彼の行動に干渉しようとします。
このような行為がドット（作中の登場人物）に目撃されたことで、マッシュが不快な思いをする場面もあります。
このように、レモンの過剰な執着は他者にも迷惑をかけることがあり、視聴者からも「うざい」という印象を持たれる原因となっています。
恐怖を感じさせる言動
レモンの愛情表現が「こわい」と感じられる場面も少なくありません。
特に印象的なのは、マッシュが七魔牙と戦う直前に、彼の好物であるシュークリームの人形「シュー子ちゃん」を自作してプレゼントする場面です。
一見すると優しい気遣いに見えますが、「あまり無理しないで！」と心配しつつも「シュー子ちゃんを私だと思って大事にしてね」と付け加えるレモンの言動からは、不気味なオーラが感じられます。
また、ナベを首輪に変えようとした授業の場面など、通常の感覚では考えられない行動をとることもあり、これらが視聴者に恐怖を与える要因となっています。
家族への突拍子ない発言
レモンの過剰な言動は、マッシュの家族に対しても向けられます。
神覚者の選抜試験前にマッシュの実家を訪れた際、祖父のレグロに対して他のキャラクターたちが真面目に自己紹介する中、レモンだけは「マッシュの未来の嫁」と宣言します。
さらに「手もつないだことない」と真面目な表情で付け加える様子は、初対面の年長者に対する礼儀を欠いた発言であり、視聴者からも「うざい」「こわい」という印象を持たれる原因となっています。
この場面でのレモンの真剣な表情と発言内容のギャップは、彼女の常識外れな性格を端的に表しており、一部の視聴者の反感を買う要因となっています。
極端な同棲行動
物語の後半、マッシュが目的を達成して実家に戻り、パティシエになる夢を追い始めた時の出来事も、レモンが嫌われる理由の一つです。
マッシュが新作シュークリームをお披露目するために仲間たちを呼んだ際、突然背後からレモンが現れます。
そこで明らかになったのは、レモンが1か月前からマッシュの家の天井に隠れ住み、同棲を始めていたという衝撃の事実。
マッシュ本人に気づかれることなく、密かに同居していたというストーカー行為は、愛情表現を通り越して犯罪的な行為です。
このような極端な行動は、視聴者に強い不安感と恐怖を与え、レモンに対する否定的な印象を決定づける要因となっています。
作品におけるレモンの役割
レモンというキャラクターが『マッシュル』という作品においてどのような役割を果たしているのか、考察します。
コメディ要素としての存在意義
レモンのヤンデレキャラクターとしての極端な言動は、『マッシュル』という作品のコメディ要素を高める役割を担っています。
真面目に魔法を学ぶ学園生活の中で、レモンの突飛な行動や妄想は視聴者に笑いを提供します。
特に主人公マッシュの真面目で素直な性格と、レモンの突拍子もない言動のコントラストは、作品に彩りを加える重要な要素です。
レモンの存在がなければ、『マッシュル』のストーリーは単調なものになっていたかもしれません。
ファンからの評価
レモンに対する評価は賛否両論ありますが、多くのファンはレモンのキャラクター性を楽しんで視聴しています。
特にSNS上では「レモンが可愛い」「応援したくなる」といった好意的な意見も多く見られます。
レモンのヤンデレぶりを「面白い」「魅力的」と捉えるファンも多く、キャラクターの濃さが作品の魅力を高めているという評価もあります。
また、マッシュへの一途な思いに共感し、二人の関係性の行方に興味を持つ視聴者も少なくありません。
まとめ
『マッシュル』に登場するレモン・アーヴィンは、マッシュへの強い愛情から生まれる極端な言動が「ヤンデレ」「うざい」と評される一方で、その純粋さとギャップに魅力を感じるファンも多いキャラクターです。
彼女がヤンデレと呼ばれる理由は、編入試験での勘違いから始まり、マッシュへの過剰な愛情表現、ストーカー行為、家族への突拍子もない発言、そして極端な同棲行動など、常識から外れた言動にあります。
しかし、そのような極端な性格や行動が作品のコメディ要素を高め、『マッシュル』という物語に彩りを加えているのも事実です。
レモンというキャラクターは、賛否両論あれど、作品に不可欠な存在として多くの視聴者の心に残り続けるでしょう。
